【乗車記】東横インバス 甲府-三島線 21.08.21【東横イン免費バス】
東急とも東横線とも全く関係のない東横イン、皆さんなら駅前に生えている建物を見たことが何度かあるかと思いますが、東横インは多くのホテルで送迎バスを運行しています*1。
今回は、東横インバスにより運行される無料送迎バス(利用資格:発着地どちらかの東横インの宿泊客 or 東横インクラブカード会員)、
東横イン甲府駅南口2⇔河口湖音楽と森の美術館⇔富士急ハイランド⇔東横イン富士山三島駅
に乗車してきました。
……無料とは思えない距離の送迎バスですが、まあ設定された理由なんかは後ほどということで。
数年前に学生価格で会員になっててよかった。まさかこんな形で使うとは思わなかったな。っていうか東横インはなんで日曜限定の割安価格やめてしまったん?
この路線は三島→甲府に2便、甲府→三島に1便という変則運行ですが*2、今回は甲府→三島の便に乗車します。身延線を18きっぷでフラフラして、昼前に甲府駅に到着しました。
駅を出てすぐそこの茶色い建物が東横イン甲府駅南口2ですね。こいついっつも茶色い建物に青い看板なので見つけやすくて楽です。
東横インのバスなのでホテルのロビーで待つことができます。これすごいいいから他の高速バスでもやってほしいなあ……*3
発車の約3分前にバスが到着、ロビーに乗務員氏が呼びに来ます。
「今日はあと1人だけなのでご自由にどうぞ」と。「いつもこんな感じですか?」と聞きますと、「まあコロナですからね……」と。土休日しか運行していないとはいえ、便によっては0人でもおかしくなさそうですね。
で、まあ車両はご覧のように、ヒュンダイ ユニバースですね。まあ免費バスですし。
車内はトイレ・補助席なし45席仕様です。恥ずかしながらユニバースに乗るのは初めてなのですが、一番後ろの座席が一段高い特徴的な配置を見られてうれしい反面、あれだけdisられている乗り心地は如何ほどかと少し不安に思います。
座席はなんか分厚いですが、足元は割と広いです。2~3時間のバスとしてはまあこんなもんでしょう。
ご飯を食べていなかったので、甲府駅で買った見たことのない駅弁かどうかも怪しい*4駅弁を食べます。
よくわかりませんがそれっぽい箱だし美味しかったのでヨシ!
バスは12時20分に定刻で発車、乗務員氏のアナウンスが終わるとラジオが流れ出し、何やらタクシーのような雰囲気に……
駅のロータリーを一周し平和通りを南下、相生三丁目で左折し青沼通りを進み、上河原から国道20号線(甲府バイパス)に入り、坪井から国道137号線(御坂みち)に入りました。
しばらく走ると謎の筒が谷間に埋まっています。これがリニア実験線ですね。中央新幹線はいつ開業するのかな?(トオイメ)
まあそんな具合で、新倉トンネル付近のセブンイレブンの交差点と、美術館通りのセブンイレブンの交差点で右折し、河口湖音楽と森の美術館に到着です。5分ほど早着したため、トイレや買い物等あればコンビニでどうぞ、とのことでした。
三島→甲府便の場合は、午前の便で50分、午後の便でも10分の停車時間があるので、車両にトイレがない点についても特に問題は無さそうです。
13時20分、時間きっかりに発車です。貸切バスで1時間前までに予約しないと乗れないので、乗降地以外は経由せず、時間も別に守らなくてもいいとは思うのですが、意外としっかりしてます。
河口湖大橋を渡り、国道139号(横町バイパス)に入り、富士スバルラインとの立体交差の側道で3分ほど時間調整。富士急ハイランドのバス停ではなかなか時間調整しづらいのでしょうか。
富士急ハイランドの駐車場に13時40分ぴったりに入りましたが、予約通り客はおらず、ぐるっと一周しただけでドアを開けることはおろか止まりもせずにすぐ出て行きました。これ通る意味あるんか?
東富士五湖道路、須走道路、御殿場バイパスと王道ルートを進み、新御殿場ICから新東名に流入。
新東名の新御殿場IC~御殿場JCTは、2021年の4月に完成した、出来立てほやほや道路ですが、まあすぐ終わりました。こういう未来への変化が見える基となるできかけのものっていいですよね。わかるね? わかれ。
まあそういうの抜きにしても、新東名は日本土木技術の結実、さながら展示会な建築物のオンパレードなので、非常に楽しい道路だと思います。無意識に速度超過しちゃうトラップはありますが。
長泉沼津ICで流出、東名をオーバーパスするアクロバティックなランプを通り、伊豆縦貫道に入り、1つ目の長泉ICを降り、一般道に入ります。
なんか東京で見たことある気がする国道ですね。君ひょっとして渋谷とか行っちゃう系かい?
御殿場線を越え、森永の工場を横目に見つつ、なぜか右折先に何も地名の表記されていない謎の交差点を右折し、三島の市街地に向かいます。
さわやかたべたい(発作)
まあということで、定刻の14時40分より約7分早く、終着の東横イン富士山三島駅に到着しました。日大の横の観光バス乗降場に着けているようです。
せっかくなので東横インと一緒に。乗務員氏も安全運行ありがとうございました。
ちなみに三島駅はすぐそこに見えていますが、新幹線側の北口なので在来線の場合はやや不便です。いずっぱこに乗りたい人は入場券に課金するか、約10分歩く遠回りを強いられます。不便すぎる。*5
三島駅前の東横インでも、垂れ幕でこの免費バスの宣伝をしているあたり、力は入っていました。
と、乗車記を書いてきましたが、ここで根本的な疑問が生じます。なぜ東横インはこのバスを設定したのでしょうか?
車内の掲示にヒントがありました。
甲府から三島のバスなのに、関係ない大月の観光情報があります。おかしいですね。
※ここから先は事実部分は太字に、推測*6部分は下線を、憶測*7部分には取消線を引いて小文字にしています。事実と断定できる部分は太字部分のみですのでご了承ください。
平常時ならば、東横イン富士河口湖大橋が、河口湖駅・大月駅・三島駅(季節限定)に送迎バスを運行しており、今回乗車したバスが使用されていたと思われますが、新型コロナウイルスの宿泊療養施設として東横イン富士河口湖大橋を提供しているため、河口湖付近への代替交通として、甲府⇔河口湖⇔三島 のバスが設定されたと思われます。
実際、宿泊療養施設になる前に東横イン富士河口湖大橋を予約していた方は、予約を甲府駅南口2に変更し、送迎バスで輸送するという事例が発生していました*8。
なぜ東横インクラブカード会員なら宿泊者でなくても乗車可能なのか、という点ですが、空席多数でも運行するのだから、せっかくなら泊まらない会員も乗せて話題性と広告効果を狙ったものと思われます。
これについては、2020年末時点で既に、大月駅⇔河口湖大橋⇔三島駅の送迎バスで、カード会員なら乗車できた模様です。*9*10
※推測ゾーンここまで
と、まあ何が言いたいのかと言いますと、恐らく東横イン富士河口湖大橋を宿泊療養施設として提供している期間のみの代替運行なので、早めに乗っといた方がいいよ、ということですね。
ステイホーム?どうせオタク1人の旅行じゃ大丈夫だと思いますけど、まあ感染対策だけは忘れずに。空いてるだろうからソーシャルディスタンスは嫌でも保てます
バス路線の感想としては、極めて普通、という感じですね。シートやシートピッチには特に問題はなく、乗り心地はそこまで良くないですが短時間ですし、トイレについても問題は無さそうです。
御坂みちでは登坂車線にいる車を、ユニバース特有の力強いエンジンで軽々抜いていきましたし、山がちなこの路線ではユニバースというチョイスも悪くないのかな、と思いました。
乗務員氏の接客や運転についても気持ちいい感じで、これといった問題はありませんでした。
東横インクラブカード会員の方々はぜひ乗られてみてはいかがでしょうか。無料送迎バスで長距離を移動するのは貴重な経験だと思います。
ちなみに持っていない方は入会金¥1,500(学生¥1,000)です。このバスの運賃より安そう。年会費もかかりませんし有効期限もありませんから、これを機会に作るのも悪くないと思います。
それでは以上、簡単な乗車記でした。ばいばい
*1:https://www.toyoko-inn.com/feature/pickup
*2:運用どうなってるんだろう
*3:VIPライナーのラウンジとか?
*4:甲府駅は厳密には駅弁を取り扱っておらず、出張販売扱いと思われる。
*5:現に北口に着いたときにいずっぱこに乗りたがっている人がいて、入場券買ってJRを突っ切るか遠回りして南口に出なさいと言った。理解したかは知らんけど。
*6:確かな事実を基に見当をつけた情報のこと
*7:状況証拠を基に見当をつけた情報のこと
*8:ミリ7thのPのツイートなどを参照のこと
*9:ソース https://twitter.com/shinagaki/status/1326753870882635776
*10:ツイ主に不都合があればお知らせください、削除いたします。